昨今は、JavaのIDEとしては、IntellJが人気な印象ですが、
まだまだ、eclipseを使用している現場も多いです。
他のIDEと同様に、eclipseも初心者でも簡単に導入できますので、
その方法についてまとめたいと思います。
導入対象
- 名称:eclipse photon
- リリース日:2018/06/27
- バージョン:4.8
- エディション: Java Full edition
現時点(2019/08/21)で、更に最新のバージョンも存在しますが、
コードネームが付与されているものとしては、最新となります。
以下は、導入手順となります。
導入手順
- eclipse(Pleiades All in One)ファイル取得
- eclipse(Pleiades All in One)ファイル展開
- eclipse実行
簡単に手順をまとめると、以上となります。
非常に簡単に自分の環境に用意することが出来ます。
まず、eclipseの元ネタのファイルの取得ですが、
MergeDoc Project (http://mergedoc.osdn.jp/)というサイトから取得します。
「MergeDoc Project」では、日本語化等のプラグインが統合された、
「Pleiades All in One」というeclipseを無料配布してくれています。
バージョンごとに、ダウンロードアイコンが用意されていますので、
そちらからダウンロードを行います。
今回の場合、Eclipse 4.8 Photonをクリックします。
クリックしますと、
導入環境ごとのパッケージダウンロードボタンが用意されていますので、
ご自身の環境に合わせたパッケージをクリックします。
クリックを行うと、ダウンロードが開始します。
サイズが、1.4GBもありますので、通信環境によっては、それなりの時間を要します。
ダウンロードが完了したら、ダウンロードされたzipファイルを展開するだけで、
eclipseを使用可能です。
展開は、「pleiades」というフォルダで展開されます。
フォルダ名を変えたり、フォルダの場所を移動しても基本的には動作に支障は有りません。
※注意点は Windows 上で zip を解凍するときの注意に記載されておりますが、
深すぎるフォルダに展開しなければ、問題は起きないと思います。
展開したフォルダを見てみると、
その中に「eclipse」というフォルダが存在します。
この中に、eclipseの実体が存在します。
「eclipse」フォルダの中に、「eclipse.exe」というファイルが存在しますので、
このファイルを実行すると、eclipseが起動します。
ダブルクリック(実行)を行うと、eclipseのロゴが表示されます。
起動が行われると、ワークスペース(ソースが保存される場所)の選択画面が表示されます。
eclipseに認識させるプログラムの起き場所を選択します。
ワークスペースを選択すると、eclipseの基本画面が表示されます。
初めてインストールしたばかりだと、何もパッケージ等も表示されません。
以上が、eclipseのインストール手順となります。
「Pleiades All in One」を利用すれば、
面倒なJavaのインストール・環境設定、eclipseの日本語化設定も自動的に行ってくれます。
HelloWorldを表示させるまで
それでは、次にHelloWorldという文字を表示させる簡単なプログラムを作成して、
実行確認を行ってみます。
確認手順は、以下となります。
- Javaプロジェクト作成
- Javaソース作成
- Javaソースビルド
- Javaソース実行
まず、Javaプロジェクトは、
メニュー「ファイル」の「新規(N)」部分にある「Javaプロジェクト」をクリックします。
「新規Javaプロジェクト」画面が表示されたら、
「プロジェクト名」を任意の内容で入力します。
※ソースファイルが保存される場所を指定したい場合は、
「デフォルト・ロケーションを使用」のチェックを外して、「参照」ボタンより、保存場所を指定します。
その後、「完了」ボタンをクリックすると、プロジェクトが作成されます。
作成されたプロジェクトは、パッケージ・エクスプローラーに表示されます。
次に、作成したプロジェクトに、Javaソースファイルを作成します。
作成を行うプロジェクトを選択し、右クリックを押します。
右クリックメニューの「新規」の「クラス」をクリックします。
「名前」の部分に、任意の名称を入力します。
※mainメソッドを自動生成したい場合は、「public static void main(String[] args)」にチェックを入れます。
「完了」ボタンをクリックすると、ソースファイルが生成されます。
生成されたソースファイルを修正します。
今回は、以下の文字を表示するコードを入力します。
「eclipse photonをインストールして、HelloWorld表示しました。」
ソースファイルを修正したら、
ショートカットキー「ctrl」+「s」を入力するか、
保存アイコンをクリックして、ファイルを保存します。
◎補足情報
ファイルを修正すると、ファイル名の部分に「*」マークが表示されます。
保存を行うと、「*」マークは消えます。
ファイルの修正・保存も完了したら、
ショートカットキー「ctrl」+「b」を入力するか、
メニュー「プロジェクトのビルド」をクリックして、ソースファイルのビルドを行います。
※自動的にビルドにチェックが入っている場合、手動ビルドは行えません。
最後に、プログラムを実行します。
プログラムの実行は、ソースファイルを選択に右クリックを押して、
「実行」の「1 Java アプリケーション」をクリックします。
コンパイルエラーが存在しなければ、正常に実行され、コンソールに実行結果が表示されます。
外観変更
私は、個人的な好みで、いつもIDEのエディタ部分はダークイメージに変更します。
細かく設定することが面倒な場合、フォント・テーマを変更すると、
一括に表示色を変更することが出来ます。
以下は、その手順となります。
まず、メニュー「ウィンドウ」の「設定」をクリックします。
「設定」画面が表示されたら、「一般」の「外観」をクリックします。
「ルック&フィール」の部分を変更して、「適用して閉じる」ボタンをクリックすると、
変更が適応されて、外観が変更されます。
試しに変更後の外観を確認したい場合には、
「ルック&フィール」を変更した後に、「適用」ボタンをクリックすると、
変更後の外観を確定する前に、確認することが出来ます。
eclipse利点
数あるIDEと同様に、簡単にJavaプログラムを作成する環境が整います。
- Javaの開発環境を簡単に用意できる(eclipse自体にJavaが含まれている為、Javaの環境設定を省略できる)
- 強力な入力保管がデフォルト設定のまま利用できる
- ビルド・実行、アウトライン表示、リファクタリングなどの便利機能を簡単に利用できる
特に初心者の方は、開発環境を整えることに苦労される場合もあると思いますので、
簡単に環境を整えることが出来るeclipseは、
Java学習のハードルを下げる役目も果たしていると思います。
色々な機能が存在しますので、他の機能も別の機会に手順を記載したいと思います。